新小岩の歴史を学ぶ新小岩とは?
新小岩駅(しんこいわえき)は、東京都葛飾区新小岩一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)
総武本線の駅である。葛飾区最南端の駅。
運転系統としては、快速線を走る総武快速線および緩行線を走る中央・総武線各駅停車の2系統が停車する。
歴史
1926年に設置された新小岩信号所を駅に昇格したものである。開業当時の周辺地名は「小松」であったが、
駅名は信号所の名前がそのまま用いられた。地元住民からはこの駅名には反対の声があり、「小松」
の地名を駅名に使った「下総小松駅」(北陸本線小松駅が既に存在していたため、区別のために「下総」を付けた)
とする要望もあったが、既に切符や駅名表示板が印刷されており、変更に多額の費用がかかることから見送られた。
その後、昭和40年代に実施された住居表示の際に、周辺の地名も駅名に合わせて新小岩・東新小岩・西新小岩となった。
年表
1926年(大正15年)
2月14日:東京府東京市葛飾区下小松町に国有鉄道の新小岩信号所が開業する。
7月1日:新小岩信号所が新小岩操車場となる。
1928年(昭和3年)7月10日:駅に昇格し、新小岩駅となる(旅客のみ取り扱い)。当初は南口のみ設置されていた。
1944年(昭和19年):周辺企業(那須アルミ(のちのLIXIL)、理研鋼材平井工場(のちの大同特殊鋼))
などへの通勤の便を考慮して新たに北口を設置。
1945年(昭和20年)
6月10日:空襲による被害を受ける。
6月11日:貨物扱いを開始する。
1956年(昭和31年)2月3日:北口駅前の近くに米軍機が墜落し爆発炎上する(新小岩駅前米軍機墜落事故)。
1965年(昭和40年)12月1日:手荷物及び小荷物の配達の取り扱いを開始。
1968年(昭和43年)6月1日:貨物扱いおよび操車場業務を、新小岩操駅(現在の新小岩信号場駅)に分離する。
1972年(昭和47年)7月15日:当駅を含む区間が複々線化され、快速線の運用を開始。
1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止。
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
1999年(平成11年)2月:各ホームとコンコースを結ぶ上下エスカレーターを新設
2001年(平成13年)11月8日:ICカード「Suica」の利用が可能となる。
2011年(平成23年)3月5日:東北広場および北口連絡通路(愛称:スカイデッキたつみ)の供用を開始する。
3月28日:新小岩駅東北広場バス停留所が開設される。
2013年(平成25年)12月21日:南北自由通路整備工事の着工式が行われる。
2017年(平成29年)10月14日:改札階と1・2番線ホームを連絡するエレベーターが使用を開始。
2018年(平成30年)2月24日:改札階と3・4番線ホームを連絡するエレベーターが使用を開始。
6月24日:北口と南口の改札が統合。南北自由通路の使用を開始。
12月8日:3・4番線(総武快速線ホーム)でホームドアの使用を開始。
2023年(令和5年)冬:南口に「(仮称)新小岩駅南口駅ビル」が開業(予定)
利用状況
2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員は59,321人で、JR東日本の駅の中では鶴見駅に次いで第53位。
総武本線単独で他路線との乗り換えがない駅では最も多い。
近年の1日平均乗車人員の推移は下表の通り。
駅周辺
新小岩地域は江戸川区に接する葛飾区の南端に位置し、新小岩駅は葛飾区の南の玄関口になっている。
駅周辺は総武線の線路とホームの下を通る平和橋通りとで市街が南東、南西、北東、北西の4つに分断されており、
南側が新小岩、北東が東新小岩、北西が西新小岩と町名もそれぞれ異なる。駅の南口は南西、北口は北西地域に、
北口と連絡通路「スカイデッキたつみ」でつながる東北広場は北東地域に位置する。
南口
駅前ロータリーを挟んで正面に位置するルミエール商店街を中心に繁華街が広がる。
市街地は江戸川区松島と連続している。
江戸川区役所
新小岩ルミエール商店街 - 駅の南側にある全長420メートルの商店街。アーケードは葛飾区内で初めて設置した。
西友新小岩店
東京デリカ本社
新小岩駅前郵便局
関東第一高等学校
東京都立江戸川高等学校
東京都立小岩高等学校
葛飾区立小松中学校
葛飾区立小松南小学校
武蔵川部屋
北口
東京聖栄大学のキャンパスが立地する駅北口から蔵前橋通りへの通りは「大学通り」と命名されており、
一帯は飲食店などの商店街になっている。かつて駅西側から荒川にかけてあった大同製鋼(現大同特殊鋼)
の工場跡地は新小岩公園と都営アパートになっている。
新小岩公園 - 『ビューティフルライフ』の撮影に使用された。
東京聖栄大学
葛飾区立新小岩中学校
葛飾区立松上小学校
東京都道315号御徒町小岩線(蔵前橋通り)
新小岩陸橋
平井大橋
首都高速中央環状線 平井大橋出入口
東北広場
新小岩操駅(現新小岩信号場駅)の規模縮小に伴い不要となった敷地の一部を利用して整備された。
南口から移された一部バス路線の停留所とタクシー乗り場、駐輪場がある。東北広場同様に貨物駅の
元敷地に作られた私学事業団総合運動場を除き、周辺は住宅地である。
スカイデッキたつみ - 平和橋通りを跨いで北口と東北広場をつなぐ屋根つきの歩行者専用路。
エレベーター、エスカレーターを備え、バリアフリーにも対応している。名称は連絡通路上から
見える平和橋通りと蔵前橋通りの交差点(たつみ橋交差点)に由来する。
私学事業団総合運動場 - 日本私立学校振興・共済事業団の「福祉事業」として設置されている運動場
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