東京都葛飾区は人気漫画のこちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)を
テーマにした観光施設を、JR亀有駅周辺に24年度オープンに向け建設すると発表。
建物は地上5階建て、のべ床面積約600平方メートルを予定
こち亀ファンの聖地になるような展示や施設を検討中
現在でもJR亀有駅周辺には主人公の両津勘吉や中川、麗子らの銅像が
各所に建てられたり、キャラクターマンホールが設置されたりし、
ファンの人気スポットとなっている
寅さん記念館に続く新たな観光地として葛飾区は目指す予定
こち亀とは
東京都葛飾区にある亀有公園前派出所に勤務する警察官の両津勘吉
(りょうつ かんきち)を主人公とし、その同僚や周辺の人物が繰り広げるギャグ漫画。
劇画に近い比較的リアルな絵柄(特に連載開始当初)を用いたギャグ漫画としては
先駆的な作品である。基本的に一話完結だが、複数話に跨ぐことも時々ある。
連載初期こそ、警察官として型破りな両津と仲間たちの仕事風景が話の中心だったが、
次第に作者・秋本治の趣味や主張、思想などが大きく前面に押し出されていった。
薀蓄の多いマニアックなテーマの話や、流行・時事問題を皮肉るような話、
人情的な感動話に加え、ギャグが一切ないシリアスな話も描かれるようになる。
連載が軌道に乗った中期以降は、世間の流行(主にサブカルチャー)を積極的に
題材として取り入れ、緻密な取材とそれを活用する構成力、背景にまで細やかに
気遣う丹念さ、機知に富む台詞回しや実験的なアイディアを特徴とした。
1976年6月20日発売の『週刊少年ジャンプ』29号に、4月期の月例ヤングジャンプ賞入選作品
の読み切りとして掲載された後、同年の42号から2016年42号まで一度の休載もなく連載された。
『週刊少年ジャンプ』で歴代最長の連載記録であり、少年誌の最長連載記録でもある。
ジャンプ黄金期と言われる1980年代において数多くのヒット作が連載される中、
人気が最上位になることはないが、打ち切りが検討されることもないという
安定した人気を保っていた。2016年6月時点で累計発行部数は1億5650万部を記録している。
2001年に第30回日本漫画家協会賞大賞を、2004年に第50回小学館漫画賞審査員特別賞を受賞。
2006年に連載30周年を迎え、『週刊少年ジャンプ』誌上で「こち亀30周年企画」が行われた。
2016年に連載40周年を迎え、それを記念した「こち亀40周年企画」が行われた。
40年の週刊連載で歴代担当は13人になる。様々なメディア展開もされている。
『週刊少年ジャンプ』以外の漫画雑誌では、『りぼん』1999年2月号付録に
こち亀特別編が掲載された(その後、Kamedas2に収録された)他、
2011年には連載35周年特別企画として、同年8月から10月にかけて集英社の
漫画雑誌13誌(『りぼん』、『マーガレット』、『別冊マーガレット』、『コーラス』、
『ビジネスジャンプ』、『スーパージャンプ』、『ウルトラジャンプ』、『Vジャンプ』、
『ヤングジャンプ』、『YOU』、『ジャンプスクエア』、『ザ マーガレット』、『Cookie』)に
『こち亀』出張版が掲載された(その後、コミックス第999巻に収録された)。
更に、2011年11月28日から12月2日までの5日間、読売新聞朝刊スポーツ面に広告扱いの
4コマ漫画『えっ!?こち亀が4コマ漫画に挑戦!?』(秋本本人が執筆)が掲載された。
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